娘がスマホの画面を割ってしまい、先日修理屋さんに問い合わせをしました。
他の家族が過去に何度か割ってしまった経験もあり、今後また修理が必要になる可能性もあるので、メーカーよりも安価な町の修理屋さんにお願いするようにしています。
機種はHUAWEI nova2。HUAWEI Nova lite 2ではありません。
名前は似てますが全く違う機種です。
こんな姿に。。。
修理代がなんと。。
気になる修理代ですが、見積もりで22,000円。
新品時の価格は3万3千円程。それほど高額なモデルでもなかっただけに、正直びっくり。
「どうしてそんなに高いんですか?」と私。店員さんの説明を聞くと次のような理由があったようです。
・まず希少モデルだったこと。そのため、iPhoneやGalaxyのようにパーツが多く流通してないこと。そのためパーツ自体の価格が高いそう。
・同様に、作業経験値が少ないため、熟知したスタッフが、時間をかけて対応する必要があること
とのことでした。
同じスペックならほぼ同額もしくは少し高めの金額で購入できるので、新品を購入することを勧められました。
修理にチャレンジを決意、まずはパーツの手配から
金額に愕然としつつ、修理屋さんを後にした私はパーツ自体の金額が気になり、早速調査。
なんと、Amazon経由で6,600円程度で購入できることが分かりました。
「この程度の金額なら、もし失敗したら改めて修理屋さんにお願いすることにしてもいいか。。」とう判断で、まず一度自力でパネル交換にチャレンジしてみることにしました。
荷物は中国深センから広州経由で航空便で送られてきました。
リアルタイムで追跡できるので、安心感があります。本当に便利になりました。
送料無料で購入しましたが、はたして誰が負担しているのでしょうね?
amazonの企業努力か?販売店のサービスか?送料込みの価格が設定されているのか?もしそうだとしたら現地で直接買ったらいくらなのか?修理屋さんは直接買い付けてるのかなあ?
とか考えながら待つこと1週間。無事パーツが届きました。
梱包も厳重で、日本向けの商品発送には慣れているようで、日本語の手紙など入っています。
信頼できそうなので、商品に問題がなければ次回以降、直接お願いしてもよさそうです。
事前準備
いよいよ、交換作業に入りたいところですが、最近のスマホは、機種によって分解のプロセスが違うこともあり、複雑化しています。ということで、事前に中の様子を調べることにしました。
以前自分でiPhoneのバッテリー交換を数回実施したことがあり、スマホを分解することにそれほど抵抗感はないのですが、一応。。。という気持ちで確認してみたらひとつ面倒そうなところを見つけてしまいました。
意外に面倒そう
この商品は、フロントパネルと本体を接続する部分にプラスチックの枠が使われているらしく、古いパーツから破損させずにそのプラスチック枠を取り外し、今回購入したパーツに接着剤で固定する必要があるようです。
また、情報が少なく、海外のYoutubeからしかその様子を把握することができません。
字幕では
・「alcohol(アルコール)」で古いパネルからはがす
・「Industrial adhesiveLUE(工業用接着剤)」で新しいパネルに接着する
・「BeCareful!(気をつけろ!)」
とは書いてますが、肝心の溶剤の種類や成分に関して、それ以上の情報がありません。。。
他を調べても気のきいた情報は見当たらず、さすがにロシア語は無理だし。。。
この情報だけを頼りに、、
・多用途で接着強度の強い「セメダインスーパーX」を工業用接着剤の代わりに採用
することにしました。
成功したら成功事例として、失敗したら失敗事例として参考にしてください。
購入したものはこちら↓
それ以外はシンプル
この、プラスチック枠の取り扱いだけ無事に対処できればあとは作業はシンプルです。パネルと本体の接続端子は一か所だけ。方向も順番も間違えようがないので、部品さえ壊れてなければ確実にセットできそうです。
バックアップ
当然のことながら、作業の前には必ずバックアップをしておきましょう。
家にアンドロイドのタブレットがあるので、万が一の時はそれを利用します。
※ここでは詳しく記載しません。。。
交換作業
そして交換作業。
その手順は、
・壊れたフロントパネルを本体からはずす
・壊れたフロントパネルからプラスチック枠をとりだす
・プラスチック枠を新しいフロントパネルに接着する(難所)
・新しいフロントパネルを本体にはめ込む
ということになります。
壊れたフロントパネルを本体からはずす
SIM、SDを抜くて、ねじをはずし、あとは画面を工具を使ってはずしていくという作業になります。
壊れたパーツをとりだすだけなので、多少乱暴に作業して画面が割れたとしても問題ないのですが、後々利用するプラスチックの枠を変形させたり、傷つけたりしてしまわないように細心の注意が必要になります。
当初は余裕。と思ってたのですが、ここが以外に難所でした。
パネル(+プラスチック枠)と本体の接着が結構強く、またガラスが割れているため吸盤を活用することも出来ません。
ドライヤーを利用して、接着面を暖めてみるものの、あまり効果がなく。
やむを得ず、プラスチック枠と本体(アルミ)のわずかの隙間に針を刺してテコの原理でガラス側を持ち上げるように取り外していきます。浮いた部分にコテ?みたいな工具を差込み、少しずつ、少しずつ。。
ここで少し強引にやってしまったため、ほんの少しプラスチック枠が変形してしまって、後の作業を面倒にしてしまいました。
パネル側が完全に取り外せたら、パネルと本体がつながってるコネクタをはずします。ここはねじ一本なので楽勝です。
その後、本体側に残っている接着剤を剥がす必要があります。
接着剤が独特で(これが当たり前なのか?)弾力があって、熱に強そうなシリコンのような材質。
幸いにも色が黒だったので、取り残しなく作業ができました。
壊れたフロントパネルからプラスチック枠をとりだす(難所)
次にフロントパネル(ガラス)からプラスチック枠を取り出します。
フロントパネル(ガラス)はもうボロボロに割れてるので、ただ取り除いていけばいいのですが、プラスチックの枠を変形させたり、傷つけたりしてしまうと後々の作業に影響が出そうです。その点だけは慎重に。。。
パネルとプラスチックの枠は接着剤で固定されてますが、ここでも、先ほどと同じ黒いシリコンっぽい素材の接着剤が使われてるようです。
はがし液のようなものは不要で、ピンセットで引っ張ればビローンと取れてきます。
※夢中になりすぎて写真撮るのを忘れてしまいました。
プラスチック枠を新しいフロントパネルに接着する(難所)
次に取り出したプラスチック枠を接着剤で新しいパネルに接着します。
予想通りここの作業がキモでした。
フロントパネル(ガラス)とプラスチック枠の接着面は一ミリもありません。
・その両側に接着剤をつけて。
・説明書にあるとおり5分ほど空気にさらして。
・接着面を張り合わせ。
・12時間以上固定。
・乾燥後にはみ出た接着剤を取り除く。
という作業になります。
ここで、プラスチック枠のほんのわずかのゆがみやキズが作業の精度に大きく影響が出てしまうので注意が必要です。
私の場合は、接着剤を固定するときに、圧を均等にするためにセロハンテープで固定したのですが、1箇所だけ強めに押さえつけてしまった部分が、枠のゆがみを作ってしまったようです。
使用には全く問題ないレベルですが、売り物としては検品ではじかれるレベルです。
わずかです、本当に僅かのゆがみがあるだけなのですが、ここの精度は仕上がりに大きな影響を与えます。
新しいフロントパネルを本体にはめ込む
最後に出来上がったフロントパネルを本体にはめ込みます。
簡単な作業ですが、接着剤は必要になります。
参考にした動画サイトでは、接着剤は使用してませんでしたが、張り合わせてみると少し浮いてしまいます。
もともと接着材は使われていたようですし、衝撃吸収やちょっとした水の浸入にも耐性が上がるのでちゃんと接着したほうがよさそうです。
両面に接着剤をつけて、張り合わせて固定。乾いたらはみ出した部分の接着剤を剥がす。これだけです。
強いて注意するのであれば、内側に接着剤をつけすぎて、中のパーツ(カメラやねじ穴など)につかないように気をつけましょう。
これで完成となります。
仕上がりは
少し枠のゆがみが出て、注意してみれば歪な印象もあります。
ですが、ほかの人にはわからない程度ですし、ちゃんと使用できています♪
中の構造がわかっていればもう少しキレイに仕上げることができたと思うのですが、まあ十分合格点かなと。
以前は非常にシンプルだったスマホの構造も、モデルやメーカーによって微妙に変化してきたいるので、入念にチェックしてから調べるのが良いかと思います。
購入したものはこちら↓