家庭内ネットワーク改善3~電話線網をLAN化してみた~

DIY

WIFI環境の改善により劇的?に速度改選した我が家のネットワーク。

関連記事

先日の記事「家庭内ネットワーク改善1〜ネットがおそすぎて〜」の記事のとおり、家の中のネットが遅すぎて改善取り組み中です。 関連記事 https://hanachanweb.com/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%[…]

調子に乗ってさらに早くならないものかと、今度は有線ネットワーク(LAN)網の構築に挑戦してみました。

我が家は集合住宅ですが、LAN配線がなく、最近のマンションには普通設置されている※CD管も存在しません。
※CD管とは各部屋にネットワークケーブルやテレビケーブルなどを簡単に配線させるための専用の管のこと。最近のマンションにはクモの巣状に各部屋にひかれています。

そのため、各部屋にLAN配線を設置するのは不可能。と諦めていたのですが、調べてみると、
電話回線用のケーブルが代用できる可能性が出てきました。

現状

・現在我が家にはLANケーブルが配線されていない
・電話線は各部屋に設置されている
・配線されている電話線は「カテゴリ5」という規格
・線は全部で8本あり、そのうち青+青白の二本を電話用として利用されている
・ケーブルは8本の線で構成されているので、LANとして利用することは出来そう

どうやらこのケーブルはその昔、最新のLANケーブルとして世に出回っていた規格らしいです。

おそらく新築当時は将来的な拡張も視野に入れて採用されていたケーブルと思われます。

ただ残念ながら、そのケーブルも最大転送速度が100Mbpsとのことで、今となってはWIFIよりも遅い規格になってしまっています。世代交代が早いですね。。。

とはいえ今、我が家の書斎PCの速度が15Mbps程度なことを考えると、うまくいけば今以上の速度アップになるかもしれません。

また、まれにWIFIの電波干渉や不具合、プリントや動画時の一時的な切断などは有線環境にすれば一発で解決できます。

ということで、電話線を代用して有線接続にチャレンジしてみたいと思います。

やったこと

分配器の配線をカット

我が家はネットも電話もCATV会社で契約しているので、テレビのアンテナジャック経由で通信を利用しています。現在電話回線は使用していません。

なので思い切って、元線はじめ、すべてのケーブルを分配器から切り離しました。
後に電話回線が必要になった場合は、、、後で考えましょう。笑

この線を全部カットしました。

ちなみにこの分配器は8本線のLANケーブルのうち二本だけ使って各部屋に張り巡らされています。

この部分で、モデム、ルーターのあるリビングにつながってる線と、PCのある書斎につながる線を接続することになります。

LANコネクタの設置

次にそれぞれの線を各機器と接続できるようにLANコネクタを接続します。

・モデム側(リビング)1箇所
・分配器側(センター)2箇所
・PC側(書斎)1箇所

コネクタはこちらを使用。

エレコムRJ45コネクタ

接続の仕方は、全部で8本あるケーブルを規格の順番通りに挿入。

1ピン・橙×白
2ピン・橙
3ピン・緑×白
4ピン・青
5ピン・青×白
6ピン・緑
7ピン・茶×白
8ピン・茶

かしめ工具という専用の工具で締め付けるとコネクタがロックされます。

意外に簡単です♪

今のところモデムから書斎PCまでの有線が1本あればよいので、
それぞれ延長用のコネクタでつなぎ合わせました。

出来上がったら、必ずテスターでチェックします。

ピンの順番を間違ったり、うまくかしめることができなかったりすることがしばしばあるので、テスターチェック必須になります。

今回、この作業をするために、この工具を購入しました。

HUACAM LANケーブル自作工具キット

安価で非常に便利です。

LAN設置意外にも同軸ケーブル用のストリッパー(皮むき)もはいっていて、非常に精密に作業ができます。早く買っておけばよかったと後悔してます。

また今回は、スプリッター側に記載してあったタグ(どの線がどこの部屋につながっているかを示す札)が間違っていて苦労したのですが、その確認も、テスターですぐに判断できました。

作業はこれだけです。

設置の結果

速度

・速度は、

下り:10~15Mbps
上り:5~7Mbps

ということでほとんど変わらず。。orz…
やはり古いケーブル規格では限界があるのか?
大元のネットスピードの限界なのか?
ただ、スマホであればWIFIのほうがはるかに早い現状もあり。。。

もしかしたら、PCの限界なのか。。。
なんとも微妙な結果になってしまいました。

※2019年1月追記
継続的にスピードテストを実施してますが、速い時は150Mbps以上の数値が出ます。規格では100Mbps程度となってますが、それ以上のパフォーマンスは出るようです。どうやら家庭内のWIFIや有線LANよりも、CATV側のノイズの量や時間帯による通信量の方が速度に影響を与えているようです。

他所感

ただ一方で、有線接続はWIFIと比較して安定感があるようで、時間帯にも関係なく、家族が他にWIFIを利用しているときも、安定してこのスピードは出ているようです。

結論

決して速いとはいえませんが、安定しているので書斎PCの通常利用には十分耐えられそうです。常時LANケーブルを利用した接続で行こうかと思います。

プリンタ利用など、何か必要がある場合はWIFIに切り替えるなど用途で使い分けようかと思います。

今後各部屋にさらに安定した通信網を用意する必要が出てきた場合は、分配器側にスイッチングハブを設置してすべての部屋にLANを設置しようかと思います。

結論、電話線を代用したLAN構築は期待以上に成功です!

用意したもの

エレコムRJ45コネクタ

LANケーブル用中継コネクタ

LANケーブル自作耕作キット