我が家のHANAは日中はソファーが定位置。
ですが、以前レッグペルテスの手術をしてからリハビリの期間、ソファーやベッドに上がるときはステップが必要になって、以来常用しています。
2017年12月初旬。 「股関節形成不全の疑いがある」と診断され注意しながらの生活でしたが、残念ながら回復に向かわず、状況が悪化。 手術を前提に専門的な治療の出来る病院で見てもらうことになりました。。。 というのもつかの間[…]
当時は市販の犬用ステップを何回か購入して使っていたのですが、いろんな経緯があって結局最近は自作するようになりました。
その辺の経緯と手作りステップの作り方をまとめておきたいと思います。
※尚内容についてはあくまでも個人的に購入した商品の個人的な感想です。
よい商品に出会えなかったのかもしれませんし、購入するのがダメということをお伝えしたいわけではありません。。。
あくまでも「私は」「自作して正解だった」という内容です。
犬用ステップを自作するに至った背景
ということで、市販の犬用ステップは我が家でも何個か購入したことがあるのですが、様々な理由で失敗を繰り返しが歴史があります。
その理由をまとめてみました。
すぐヘタる(ものが多い)
まず市販のステップは、これはモノにもよりますが、すぐヘタってしまうものが結構多いです。
中の素材に発砲スチロールを使っている商品が多いと思うのですが、これはかなり高い確率で半年後には高さがなくなってきます。
感覚的には半年で80%くらいの高さになってしまうような商品が多いです。
それと、発泡スチロールでは外の生地との摩擦が少ないことや、後はクッション目的だと思うのですが、発泡スチロールの周りに1cm厚のウレタン(スポンジ)を巻いているものもすぐヘタってしまいます。
サイズの問題
これは我が家のわんこ特有の事情かもしれませんが、市販のステップはコンパクトに設計されているものが多いように思います。
幅にして大体30cmくらい。。。
これだと、なかなか利用してくれません。
特によく使ってほしいのは「降りるとき」なのですが、目の前にないとステップを使わずポンと飛び降りてしまいます。。。
出来れば50cmくらいある幅広のステップが欲しく、となると2個買って並べる以外に選択肢なかったりします。
あと高さに関しても本来は「ベッド用」とか「ソファー用」とか用途に応じたモノにしてあげたいということも将来的にはやってあげたいなあとか。。。
結構高額なこと
後は、「意外にお金がかかること」。
金額にすると2,000円~3,000円から購入できる犬用ステップですが、意外に経年劣化が激しく、ものによっては1年も持たない商品もあったりします。
少々高額でも5千円以上するような商品はもしかしたらしっかり長持ちしてくれるのかもしれませんが、試したことはありません。
いずれにしても頻繁に買い替えてるウチはなんかお金の無駄使いをしているようで気持ちよくありません。
ということで手作りを選択
そんな背景もあって、一度手作りにチャレンジしてみようということになったわけです。
犬用ステップの自作は結構皆さん取り組んでいるようで、ネット上でもイロイロ情報収集してみました。
100均の発砲スチロールブロックを使ったものとか、木材加工とか、後は表面の素材に工夫がされているものやデザイン性があるものなどなど。。。
メイン素材はスタイロフォームに決定
で、まずメインになる素材にはスタイロフォームを使うことにしました。
↑こんなやつです
スタイロフォームとは建築用の断熱材の種類の一つで、壁と壁の間にはめ込んで熱や音を遮断する効果を出す資材なのだそうです。
音や熱の遮断以外にも、
- 水に強いこと
- カッターで簡単に切れて加工がしやすいこと
- それでいてそこそこ強度があること
という特徴を持っています。
大きさ的には縦1820mm×横910mmというのが断熱材用途としては一般的なもので、厚さは20mm~50mmの中で用途やコストや用途に応じて選べるようです。
また建築目的以外にも工作や造形、サンプル作成などでも使われてるため、ネット上ではもう少し小さめの商品中心に流通しているようです。
表面はカッティングシートを利用
次に表面ですが、これは家に余りものの100均のカッティングシートがあったのでそれを利用しました。
生地を貼ったり、木材を貼ったり、検討はしてみたのですが、結局作業が煩雑になるだけなので、まずは一番安価な方法で試してみることにしました。
とりあえず切って貼るだけ。という作り方です。笑
作り方
結論この素材のチョイスは大当たり。
ホームセンターで購入した1820mm×910mm×50mmのスタイロフォームで2つもステップが作れました。
2,300円だったので1個当たり1,150円!
作業中の写真を撮り忘れたので、作り方は画像で紹介となりますがすみません。。。
1素材をカットする
まず素材をカットします。
サイズに関しては、
- 我が家の家の家具のサイズにフィットした大きさ
- 縦1820mm×横910mm×厚さ50mm
- 素材を無駄にしない
この三つの条件を満たす妥当なサイズになるよう決めていますので参考までに。。。
上記赤点線のようにカットすると、①のパーツが6個、②のパーツが4個できます。
カットするときは本来は専用の工具などあれば簡単になるのでしょうが、私はカッターで切りました。
その場合はできるだけ垂直に切るように工夫が必要です。
これがステップ2つ分のパーツになります。
2貼り合わせる
次に切った素材を貼り合わせます。
厚さが50mmあるので①は15cm、②は10cmの高さになります。
①は一段目、②は二段目になるので出来上がり後の高さは25cmになります。
ちなみに張り合わせ方は専用の接着剤やカーペット用の(幅広の)両面テープなどがあれば申し分ありません。
私は家にあるあまりものの両面テープで貼り合わせましたが、後の工程で養生テープでぐるぐる巻きにしたので特に問題はありませんでした。
3面取り?
次に貼り合わせて出来上がったパーツの面取りをします。
画像の茶色の部分は手でカットしてるため、よほど精密にカットしない限り段差が出来たりデコボコが出来たりします。
その部分を粗目のサンドペーパーで削って平らにします。
段差の程度にもよりますが、100番くらいのサンドペーパーでザクザク削る程度で問題ありません。
4カッティングシートを張り付ける
次にカッティングシートを張り付けます。
カッティングシートは自分の好みの柄や素材感など好きなものを選べるので使い勝手が良いです。
私は家にあるあまりもので間に合わせましたが笑。
また、この工程では、100均で買えるようなカッティングシートとスタイロフォームの接着の相性はあまりよくないので、私はパーツに養生テープをぐるぐる巻きにして接着強度を確保しました。
5最後に重ねて両面テープで貼り合わせて完成
最後に出来上がったパーツを両面テープで貼り合わせて完成です。
こんな感じで完成。
カッティングシートの素材によってはステップの上に滑り止めの素材を貼るなど工夫する必要があるかもしれません。
私は、100均の階段用滑り止めを張り付けました。
完成後の写真はこんな感じです。
じっくり見ると(カッティングシートの素材の問題もあって)雑な仕上がりに見えてしまいますが、まあまあの出来です。
ちなみにこの写真は使用して半年経過した後の写真なので、当初心配していた強度的にも特に問題はなさそうです。
まとめ
ということで犬用ステップをスタイロフォームで手作りしてみた様子を描いてみました。
作って半年以上経過しての感想は、、
1個当たり1,500円以下の制作コストには大満足
まず安く上げられたこと。
見た目やサイズは作り方を工夫すれば無限に可能性がありそうです。素材のチョイスが大当たりでした
サイズが自由に設定できるのも手作りのメリット
犬用ステップの手作りの最大のメリットは「自分サイズにカスタマイズできること」。
部屋の広さを気にして今回は少し小さ目で作りましたが、次回作るときはもうワンサイズ大きめのステップにしようかと思います。
心配してた強度は全く問題ない
一番心配していた強度ですが、まったく問題ありません。
人が立っても座ってもびくともしません。
あと、スタイロフォームは点の圧力にやや弱い特徴があると思うのですが、これもカッティングシートや中の養生テープがうまく力を分散してくれているようで、ヘタリや部分的なへこみも一切ありません。
こんな感じです。
随分長持ちしそうなので、次の制作は当分先になると思ったので、備忘録として残しておきたいと思います。