レッグ・ペルテスの原因

先日レッグ・ペルテス症の治療の為、大腿骨の骨頭部切除の手術を受けたはなちゃん。

これから先は元気に歩けるようになるためにリハビリしていくしかないのですが、ここで一度その原因についてまとめておきたいと思います。


結論、「原因は分からない」。以上。

で話は終わりなのですが、ここにたどり着くまでいろいろな情報に触れ、人に会い、説明を聞き、何度も「あれが原因かな。。」、「これがまずかったかな。。。」と思いを巡らせながら、反省したり、はなちゃんに申し訳ない気持ちになったりしながら出来る最善の手段を選んできました。

で、今に至ってます。

可能性をいいだすと本当にキリがありません。先天的なものかもしれませんし、私たちがしてきたことの何かがいけなかったのかもしれません。

ただここでは、これまで一瞬でも「これが原因かな?」と頭によぎったものを全て記憶としてしまっておきたいと思います。
なので内容には合理性も論理も根拠もありません。

遺伝による可能性?

レッグ・ペルテスは遺伝によるものという説もあるようです。現在は原因は不明。という説が主流のようです。
またはなちゃんのブリーダーは某大手量販店と直接取引のあるブリーダーで、引き取りに行った日も自分の目で、はなちゃんの兄弟が引き取られていくのを見ています。その量販店は取引基準がとても厳しいブリーダーですから、この病気に限らず、何か遺伝性の問題があるようなブリーダーであれば取引などはないはずです。また、購入契約の申し入れをしてから引き渡しの間に、「遺伝とは別ですが、脱臼等の可能性がある場合はお渡しできませんので、その場合は我慢してください」と言われています。信頼出来るブリーダーだったので少なくともその時点で何かまずい可能性があったとは想像できません。

引き取りが早すぎた?

通常わんちゃんは生後2ヶ月程度でペットショップに引き取られ、その後売り場のショーケースに並び、飼い主が決まったところで、予約、その後ワクチンを接種してから引き渡し。みたいな流れになると思うのですが、はなちゃんの場合、ペットショップに引き取られるのと同じタイミングで引き取りっています。そのことが、何か悪い影響を与えていないか?
とも考えました。ただ、我が家の場合平日日中はずっとケージの中での生活だったし、周囲からの忠告通り、ワクチンが終了するまでの間は外には一歩も出してません。留守番犬として生きていくことになるので、人と一緒に寝ることも禁止しています。
環境の違いとしては日中少しさみしい思いをさせた程度で特に足に悪いことはしていないはずです。

ご飯が少なすぎた?

お迎えの日、ブリーダーさんから「トイプードルは太り過ぎに注意してくださいね」、「ご飯はこれくらい」と教えて頂いた内容で2~3週間過ごしてましたが、ワクチン接種ではじめて病院に行った際に「もう少しご飯を増やしてもいいですよ」とアドバイスされました。体重の伸びがやや基準値よりも遅いみたいで、フードの量を正確に測ってみると、1,2割少なかった。ということがありました。もちろん食欲はあったので、餌の量を増やしたことで体重は(おそらくはの)適正値に戻したのですが、一か月で体重が2倍近くなる時期に栄養が不足したことが影響してないか?

とも考えました。
これについては獣医さんに相談しましたが、「あり得ません」と。。
定期的に検診に行く中で常に体重については指導は受けてましたし、極度の栄養失調であれば話は別なのでしょうが、病気もせず、衰弱もせず元気に過ごしていたのでそれはあり得ませんと。

フローリングがまずかった?

爪切り・足の裏の毛の処理がまずかった?
はなちゃんがウチに来てからはリビングのフローリングにはカーペットが敷かれています。ただ、ダイニングテーブルの下や部屋の隅、ケージの中まではカーベットはひけてません。また、爪切りや肉球周りの毛の処理の頻度が少なく、それが悪い影響を与えていたのではないか?
これはよく足のトラブルで出てくる話ですが、調べてみると膝や股関節の脱臼については原因の一つになりえるものとする説が多いようです。レッグ・ペルテスは、大腿骨骨頭部への栄養が遮断される病気であって、発病後の進行を早める可能性がある。とか、痛みを感じさせやすくする可能性がある。という影響はあるものの、原因とはなりえない。という説が主流のようです。

二足立ちがよくなかった?

はなちゃんは足が悪くなる前は頻繁に2本足で立っておねだりをしてました。それが何か悪い影響を与えてないか?
これも獣医さんに質問しましたが、そもそも犬の習性としてある動きですし、体の構造上当たり前の動きです。と一蹴。。。
なのであり得ないかと思います。

ドッグランデビューが早すぎた?

はなちゃんはワクチン終了後、直ぐにドッグランデビューしました。それが問題ではなかったか?
これも獣医さんに質問しましたが、ドッグラン自体が悪いということはない。それも日常的にではなく、たった2回でどうこうということはあり得ない。と。あとはあえていえば、物理的にあり得ない高いところから飛び降りた衝撃などは良くないとは言われているとのこと。ただ、これが原因ということはあり得ない。とのことです。

抱っこひもの利用がまずかった?

はなちゃんは、集合住宅生活なので散歩のエレベーター移動時は安全対策と近所迷惑を考慮してスリング式の抱っこひもを利用
しています。それが足や股関節に悪い影響はないか?
これについてもネットや獣医さんの話によれば、影響は低い。という答えになるとのことです。
ただスリング式の抱っこひもは、サイズがあってない、或いはわんちゃんが無理な姿勢のまま使い続けると、(股関節というよりは)腰に良くないと言われているようです。それはそれで注意が必要そうですね。。。

悪化してからの処置が悪かった?

原因とは別ですが、(股関節に問題があるという)それらしい症状が分かってから「明らかにレッグペルテス」です。という診断までの間、3週間ほど経過していたのですが、その間は年末年始もはさんでいた為、気にはしつつも通院もせずに過ごしてました。
もし、毎週一回診察を受けて、レントゲンをとって、薬を飲ませるなどの処置をしていれば、違う結果になったのではないか?と気に病んだこともありました。

ただレッグ・ペルテスは、進行は止められない、というか改善は絶対しない病気と言われているようで、仮に温存して、進行を遅くしたとしても、常に痛みを抱えながらの生活になること。運動も痛みの様子を見ながら続けなければいけないこと。そして薬は飲み続けなければいけないということになるそうです。
その中でも、わんちゃんの痛みと薬の負担をどう守っていくかを考えたときの選択肢の先に、大腿骨の骨頭部切除という選択肢があるのだそうです。ですので「どの程度の症状なのか?」が対処の重要な物差しになるとのことです。

この病気の特性と、当時の症状から、私たちの場合は手術以外の選択肢はなかった。というのが獣医さんの見解でした。。。

だんだん取りとめなくなってきましたが(笑)、最初に書いた通り、私たちにとっては「原因は分からない」がひとつの結論である事に変わりはありません。。。

いつか動物医療も進化していく中で、もしかしたら「レッグ・ペルテスの原因」についても研究が進み、明らかにされていく時代が来るかもしれません。また、大がかりな手術をしなくても治療できるような時代が来るかもしれません。そんなことを願いつつ、はなちゃんとのリハビリ生活を頑張っていきたいと思います。

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